NON STYLE

NON STYLE（ノン・スタイル）

NON STYLEは、2000年に結成された吉本興業に所属する日本のお笑いコンビです。メンバーは石田明さんと井上裕介さんの2人で、二人は同じ中学・高校の同級生でした。コンビとしての活動を始めるきっかけは、井上から「大学に落ちたら一緒にNSCに行こう」と誘われたことに始まります。石田は当初、父親が板前であった関係から、板前としてのキャリアを一度清算し、漫才への情熱を優先することとなります。

彼らの知られざるストーリーは、結成当初、大阪の梅田駅近くで路上漫才を行う中、少しずつ評判を集め、神戸・三宮駅で多くの観客を巻き込むようになったことです。最大で300人を超える聴衆を前にし、一晩で大きな収入を得ることもありました。この成功を享受する中、彼らはしばしば同業者であるチュートリアルやサバンナの先輩たちにも注目されていました。

漫才スタイルの変化

NON STYLEの漫才は、ハイテンポでボケの数が多いのが特徴です。井上の簡潔なフリに対して、石田が次々とボケを繰り出すスタイルで知られています。この手法は、特に『M-1グランプリ2008』での優勝を機に、注目を集めることになります。彼らは多様なボケを交えた「コント漫才」を展開し、观客を惹きつけました。

初の勝利から、2008年の『M-1グランプリ』で優勝するまで、数々の大会での受賞歴を誇ります。NON STYLEは、『爆笑オンエアバトル』や『日清食品 THE MANZAI』など、いくつかの大会でも高い成績を残しています。特に、彼らは2006年度の「爆笑オンエアバトル」で9代目チャンピオンに輝いたことが際立っています。

東京進出と活動の広がり

2008年、井上が東京への進出を決意し、二人は吉本興業の本拠地である東京に移住。以来、東京での活動が中心となり、京橋やルミネなど、幅広い舞台で彼らの漫才を披露しています。優勝後も彼らは着実に成長を遂げ、テレビ番組やイベントでの活躍が続いています。特に、1億円超の賞金を手にした『S-1バトル』のグランドチャンピオン戦では、大規模な無料ライブを成功させ、観客を魅了しました。

メンバーの個性と関係性

石田は主にボケ担当として漫才のネタ作りを担い、井上はツッコミを担当します。二人は互いに補完し合いながら、今までのスタイルを維持しつつ、漫才を進化させてきました。彼らの間柄は個性的で、井上が引っ張り、石田がそれに応じる形が多く見て取れます。

芸風の変遷として、井上が「イキリ」と呼ばれるキャラクターを前面に出すスタイルから、「石田が自分の右太ももを殴るボケ」に変わり、特に『M-1グランプリ』での成功に結実しました。この新しいスタイルは、観客を二重に楽しませる要素を提供しました。

エピソードと思い出

毎年、彼らの優勝や受賞に至るまでの苦労や思い出深いエピソードが語られます。特に、路上漫才を行っていた際に受けた厳しい意見が、彼らの成長に大きく寄与したことを、井上は感謝として語っています。さらに、石田が「全てのネタを自ら作り、井上にアドリブで応じさせる」スタイルが、彼ら特有の特徴と進化を象徴しています。

このように、NON STYLEは単なる漫才コンビではなく、日本のお笑いを盛り上げる存在として、長年活躍を続けています。今後も彼らの新たな挑戦と成長に期待が寄せられています。

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